マーガレット・ミッチェルの著書「風と共に去りぬ」のヒロイン、スカーレット・オハラが最後のセリフでこんなことを言っています。
『明日は明日の風が吹く(原語ではTomorrow is another day.)』
これは、「明日になれば、また状況も変わってくる。今日がどんなに辛くても、時が過ぎればそれもまた過去となり、未来は良い方向に進むものだ。物事は楽観的に考えたほうがいい」というような意味で著者が、スカーレットにセリフを託したのではないかと思います。
人間、苦しさの真っ只中にいるときには、周りからこんなアドバイスを受けても、素直に聞き入れ気持ちを切り替えることはなかなかできないものです。
苦しい思いをしているのは自分だけだと嘆き、なぜ自分だけがこんな目にあわなければならないのかと誰かを恨み、次第に苛立ってくる。誰しも、悩みの多少の差異はあるにしても何かしら悩んでいるものです。目の前にいる人は実はあなたより苦しんでいるのに、他人にはそれを見せていないだけかもしれません。
苦しみ悩んでいよいよ煮詰まっている時に、解決できるよい考えなど簡単には思いつくはずがありません。煮詰まったときこそ、角度を変えて、誰かの意見を取り入れてみようと、そんな気持ちを少しでも持つことができれば、現状を打破し今の状態を劇的に変える可能性があるのではないかと思います。