私の知り合いに保育士さんがいます。長年、保育士をしていても、卒園時には涙が出てくるそうです。
入園したての幼き姿と、送り出すときの成長した姿を比べて、思わず涙が溢れてしまうのかもしれません。しかし、私はそれだけではないと思います。それは、別れと共に、保育士として、毎日、緊張感の中におかれ、今年も無事、子供たちを送り出すことが出来た、保育士という職業を全う出来たという充実感があるからだと思います。
人それぞれ、職種にもよるとは思いますが、私自身一つの区切りや仕事を終えたとき、この保育士さんのように「自然と涙が溢れてくるくらい毎日真剣に仕事に取り組んでいるか?」と問われると、堂々と胸を張って「はい」とは言えません。この保育士さんと話をする度に、プロとしてのあり方を感じさせられます。